あざもちさんの気持ち
ただ、ここに自分の思い出書いても仕方ないですよね? また、あざがある人は私の思いを熱く語っても、「あんただけそう思ってるんじゃないわよ」と思いますよね? だからここでは自分の気持ちはちょっと抑え目にして、あざを持たない人はあんまり気づかないあざ持ちのつらさ(愚痴ともいう?)を書きたいと思います。 あざ持ちさんが近くにいたら、こういう悩みもあるんだとわかってやってください。
言い訳その1: 水泳は嫌いです (>_<)
今でも私が泳げないのは水が嫌いだからです。 なんで嫌いかというと、カバーマークがはがれるから。 なのに学校の先生は顔を水につけて泳げといいます。 うっさいなー。いやなの。カバーマークはがれるじゃん。という文句をこらえつつ渋々水にちょっと顔をつけます。 目に水が入っても、こするとカバーマークが剥げるから、そのまま。 水中メガネなんてした日には、カバーマーク剥げちゃって、パンダのように左目に青いラインが入ってしまいます。 今はあまり厚塗りしないので、剥げることはほとんどないのですが、やっぱりくせで水に顔をつけません。 タイタニックに乗ったらどんなにデカプリオががんばっても真っ先に溺れるでしょうね。
言い訳その2: 好きで厚化粧なんじゃありません (>_<)
私だって、素肌風メイクに憧れてた。 でも、片方だけ厚くて片方は素顔風では変でしょ? なんでこいつ片方の顔だけ厚化粧なんだ?と相手に思わせないためには、ノーメークでいるか、もしくは反対も厚めに塗って部分メイクも濃くすればこういう人なんだと納得してくれます。 あざが薄くなってあんまり厚く塗らなくてよくなったときには、年齢的にちょっと厚めに塗らねばならない年になってました。 ショック!!
お酒飲むと、カバーマークしてないほうだけ顔色変わらないのがやっぱり悲しい。 そういうときは最初から少し赤めにメイクしておく。
言い訳その3: 目を見てしゃべれません (-_-;)
すごく気が弱いのはあなたに顔を覗きこまれたくないから。 逆に気が強くなっているのは、その弱さを知られたくないから。 顔見られるの嫌いです。 ふいに写真とられるのは好きじゃない。ちゃんと一言いってからにして。 コンプレックスのかたまりなんだから。 だからなんとしてもきれいになるの。絶対。 人間顔がすべてとは言わないけど、一部であることは体験済み。 お金と手間をかければあざも消えた。 だからお金貯めてきれいを手に入れてみせる。 少し自分がゆがんでるのはわかっています。 もちろん中身を磨くのも忘れずに外見も磨きます。 中身はお金かけてもきれいになんてなれないんだから、外くらいかけさせて。
言い訳その4: 温泉キライ (T_T)
人前ですっぴんなんてムリ!ちまたじゃ温泉ブームだけど、私たちのメイクはTVのCMのように、じゃばじゃばって簡単に落とせるものではないの。あなたはすっぴんのときの眉が薄いのが恥ずかしいかもしれないけど、こっちからみたら、そんなのどうでもいいわ。お願い、私を見ないで下さい。
言い訳その5: 修学旅行はキライ (T。T)
小学校の修学旅行なんて最悪。小学生に朝のメイクの時間なんて考慮してあるわけではないし、相部屋だし。だれもわかってくれない。
しかし不思議なことに、私はあざを治す医者になろう!と思ったことはただの1度もありません。 もう、共存しかないと小学生のころから思ってましたしね。 むしろ痛~い注射を打つ看護婦さんにはなるまいと心に誓いましたが。 なんか悟ってました。だからちょっと老けて見られてたのかな?
どんなに恋しても振り向いてもらえないのは自分がきれいじゃないからだと前は思ってました。けど、きれいじゃなかったのは顔じゃなくて中身だった。卑屈になってる人なんかだれも魅力を感じません。 なんかそれに気づいてからずいぶんと楽になった気がします。ありのままの自分が一番でしょ? 大学に入ったのをきっかけに、自由奔放に自分をさらけ出すようにしました。そのせいか、わがままと言われますけど、生き易くなりました。
だから、私は声を大にして言いたい。みんな遠慮しちゃダメ!自分は自分!その貴重な時間をあきらめるだけに使わないで!